2002年はBUENA(良い年)!

2003年3月31日リオハの特選原産地呼称統制委員会は201.59百万リットル(約20万KL)に相当する3091のサンプルの分析と試飲を終えた後、公式に2002年のリオハの格付けをBUENAと発表した。

品質が不均等で収穫量の低い年。

2002年のぶどうの収穫量は28万2000トンであり、2001年と比べ22.6%減少した。またワインの量としても、203.17百万リットルであり、ヘクタール当たりの単位収穫量は5.118kgで、過去10年間で最も低いものだった。これは、「前年に比 べて収穫量が激減していて、しかも厳しい気候条件の結果ばらつきが大きく、非常に予想がつきにくい年となる」と昨年収穫時に原産地呼称委員会の技術メンバーがコメントしている通りとなった。昨年のぶどうの育成状況に関しては、すでに発表しているデータを参考にしていただきたい。

想像されたことだったが、異常気象(異常低温、旱魃)により得られたぶどうの質が不均等であったため、発酵中のモストがどのようなワインになるかには不確定要素が大きかった。各ボデガの技術力と、伝統あるリオハの醸造家の力量が試されることとなる。
結果としては、2001年のワインにまったく引けを取らない、骨格がしっかりして、長期熟成に最適なワインが出来た一方、それらの期待にそえないワインも一部にはあった。

2002年の原産地呼称認定結果

2002年リオハ原産地呼称認定作業過程(単位:百万リットル)

出来上がったワインの量 203.17

リオハ原産地呼称(DOC)として認定されたワイン(3,008サンプル)
白ワイン
ロゼ
赤ワイン
11.40
8.45
175.38
合計195.23

統制委員会に未提出ワイン 1.58

規定収穫量を上回ったため失格となったワイン 5.35

分析と試飲の結果失格となったワイン(83サンプル) 1.01

195.23百万リットルが認定を受ける

原産地呼称の認定作業は2002年11月に始まった。それぞれのボデガからワインのサンプルを受け取り、統制委員会のメンバーによる1日4回の試飲が行われ、総量201.59百万リットルを代表する3091のサンプルを試飲した。こうして3月31日までにスペイン唯一である非常に厳格な特選原産地呼称認定の作業を行った。各ワインは毎年原産地呼称の名称を名乗るためにこの試検を受けなければならないのだ。最終的に195.23百万リットルが認定を受けた。83のサンプルが失格となった。これは1.01百万リットルに相当する。
(出典:リオハ特選原産地呼称統制委員会)

最近のリオハの赤ワインの分析結果(平均数値)
アルコール度数
(%Vol.)
総酸量(酒石酸換算)
(g/R)
pH総亜硫酸
(mg/R)

(A420+A520)
199412.574.733.6546.86N/D
199812.535.093.6650.065.64
199912.895.233.7156.165.70
200012.555.093.6643.486.92
200113.265.133.6845.489.80(*)
200213.285.423.7044.839.38(*)
(*)A620(1.18)が含まれている
(出典:リオハ特選原産地呼称委員会)