2001年は EXCELENT(良い年)

2002年4月5日リオハの特選原産地呼称統制委員会は240.03百万リットル(24万S)に相当する3,761のサンプルの分析と試飲を終えた後、公式に2001年のリオハの格付けをEXCELENT と発表した。
つい1週間前に発表されたリベラ・デル・ドゥエロの格付けに続き、リオハもエクセレントの年であった。
平均アルコール度数は13.26に達し、これは過去8年間で最も高いもので、長期熟成に向いた素晴らしいワインである。その他の数値もこれまでの結果では最高にすばらしいもので、輝かしい94年のワインより上回っている。
リオハ原産地呼称委員長であるアンヘル・ハイメは「80年にリオハのビンテージに格付けをつけ始めて以来、最高の出来の年のひとつである」「伝説的な64年や94年のビンテージに匹敵する」とコメントしている。

2001年の原産地呼称認定結果

2001年リオハ原産地呼称認定作業過程(単位:百万リットル)

出来上がったワインの量 268.15

リオハ原産地呼称(DOC)として認定されたワイン(3,761サンプル)
白ワイン
ロゼ
赤ワイン
14.57
9.76
215.70
合計240.03

統制委員会に未提出ワイン 5.28

規定収穫量を上回ったため失格となったワイン 18.40

分析と試飲の結果失格となったワイン(133サンプル) 4.44

原産地呼称の認定作業は2001年11月に始まった。それぞれのボデガからワインのサンプルを受け取り、統制委員会のメンバーによる1日4回の試飲が行われ、総量262.87百万リットルを代表する3,761のサンプルを試飲した。こうして3月31日までにスペイン唯一である非常に厳格な特選原産地呼称認定の作業を行った。各ワインは毎年原産地呼称の名称を名乗るためにこの試練を受けなければならないのだ。最終的に240.03百万リットルが認定を受けた。

13 3のサンプルが失格となった。これは4.44百万リットルに相当する。昨年にくらべ2.16百万リットル多い。厳正な審査を示す結果となった。

昨年の葡萄の育成状況に関してはすでに発表しているデータを参考にしていただきたい。(ニュースレター2001年12月)しかしながら総括として以下のことを言うことができる。
2001年の葡萄の生育状況はこれまでに例が無いほど完璧な形で推移してきた。すべての葡萄品種の健康状況が健全であった。審査でわかったようにアルコール度数といい、酸度、色調の濃度、またポリフェノールの数値といい、これまでのすべての年のものを上回っていて、しかも産地のばらつきが少ない。2001年のワインは長期熟成に最適である。

(出典:リオハ特選原産地呼称委員会発表、2002年4月)

最近のリオハの赤ワインの分析結果(平均数値)
アルコール度数
(%Vol.)
総酸量(酒石酸換算)
(g/R)
pH総亜硫酸
(mg/R)
色(A420+A520)
199412.574.733.6546.86N/D
199712.815.063.7468.94
5.56
199812.535.093.6650.065.64
199912.895.233.7156.165.70
200012.555.093.6643.486.92
200113.265.133.6845.489.80(*)
(*)A620(1.18)が含まれている